〜パンプキンハプニング〜
夢だったら覚めてくれ!
「ぬぁ〜んで、私がこんな目に〜!」
どこだか分からない一本道で壮絶な追いかけっこを
繰り広げている奴らがいる。
少女はそれほど足が速いわけではないが
今までにない新記録を出しそうなほどの走りっぷりを披露している。
その後ろを追いかけるのは・・・なんとカボチャだった。
世間で言う「ジャック・オ・ランタン」だ。
最初はただのカボチャ畑にいた。
その中にひときわ輝くカボチャがあり、それを食べようとした。
しかしが触った瞬間、カボチャはくるりと振り向いた。
カボチャには顔があり、と目が合った瞬間ニヤリと笑った。
そして何故かそのカボチャがを追いかけ回し始めたのだ。
(あぁ・・・きっと他のカボチャに目もくれずあの輝く
カボチャを食べようとしたから罰が当たったんだわ)
心の中で泣きながらは不気味な笑いをしている
カボチャから逃げている。
ふいに、がしっ、と肩を掴まれた。
その勢いでは止まるしかなかった。
恐る恐る振り返るとカボチャがまたニヤリと笑った。
「ぎゃー!!!!」
必死に逃げ出そうとするだが、金縛りにあったように動けなかった。
「おっお許しを〜〜〜!!!!」
(祟りだわ!これはきっとカボチャの祟りよ!)
カボチャの大きな口が開いたのを見たは、既にパニック状態。
「私を食べても美味しくない〜〜〜〜」
ガバッ
「・・・っていう夢を見たのよ」
グリフィンドールの談話室。
朝早くから悪戯仕掛け人は談話室の一角を占領し
今日のハロウィーンの悪戯を考える予定だった。
「あははは」
「笑い事じゃないわよ!こっちは怖かったのよ!」
結局ジャック・オ・ランタンに追いかけられたのはが見た夢。
それをジェームズ達に話したら、予想通りの返事。
「カボチャの祟りね〜」
「今日はハロウィーンだからね」
「パンプキンパイの匂いのせいじゃねーの」
ジェームズ、リーマス、ピーター、シリウスはお互い顔を見合わせて笑った。
「あっ、今日の悪戯はこれでいこう」
ジェームズが思いついたように手を叩いた。
「カボチャの祟りじゃ〜!・・・ってか?」
シリウスが茶化すように話に乗った。
「え〜っ!」
しかしの抗議も空しく、決定事項らしく
ジェームズがどんどん話を進めていた。
カボチャの祟りが起こるまであと数時間。
おまけ
がリリーを起こしに部屋に戻ると、
自分のベットにカードが置いてあったのに気付いた。
今朝のあの恐ろしい夢のせいで見落としていたらしい。
はカードを拾い書いてある文章を読んだ。
それを読んだはわなわなとカードを持つ手が震えた。
「あいつら〜〜〜!」
の祟りが起こるまであと数秒。
END
◆後書き◆
かなり短いストーリーでしたが・・・。
自分が悪夢を見たんで浮かんだネタです。
ホグワーツの盛大なハロウィーンパーティーって
参加してみたいですよね!
本場のハロウィーンってやつですよ(笑)
というわけで・・・ハッピー・ハロウィーン☆
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